経営者の視界で採用をとらえる「戦略的採用論」~人事責任者が採用変革を成し遂げるために〜
第48回 2016年 7月13日(水)
経営者の視界で採用をとらえる「戦略的採用論」~人事責任者が採用変革を成し遂げるために〜
講師プロフィール
株式会社リクルートホールディングス
リクルートワークス研究所 労働政策センター長/主任研究員
「採用を変える、採用で変える」プロジェクトリーダー
東京大学大学院数理科学研究科修士課程終了後、1999年リクルート入社。就職・転職・キャリア形成支援のサービス立ち上げや企画を経て、2009年、リクルートワークス研究所に異動。「人材採用システムの研究」で、2016年一橋大学で博士号(商学)取得。専門は人的資源管理論。2011年日本労務学会研究奨励賞受賞。
【主な研究成果】
2016人材調達3部作
・戦略的採用論
・UIターン人材 採用のセオリー
・東京五輪2020 人材調達スキームの提言
・「2025年の働く」予測
他
【学会発表】
なぜ「短期派遣」のまま働いているのか?(第41回日本労務学会研究奨励賞)
他
講師プロフィール
株式会社リクルートホールディングス
リクルートワークス研究所 主任研究員
2000年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了後、戦略系コンサルティングファームを経て、2002年株式会社リクルート(現株式会社リクルートホールディングス)入社。企業の人材採用・育成・組織活性領域の新規事業開発、営業マネジャー、人事マネジャーを経て、2015年4月より現職。現在の専門は、人材マネジメント、組織開発。
【主な職務実績】
・企業の採用・育成・組織活性領域のコンサルティング営業
・採用・育成領域の新規事業開発
・中期経営計画
・分社化に伴う事業統合・再編時の人事制度設計
・全社の人材開発プラン設計、役員研修設計
EVENT REPORT
第48回 グローバル人事塾は、リクルートホールディング リクルートワークス研究所の中村様・田中様をお迎えし、「経営者の視界で採用をとらえる「戦略的採用論」~人事責任者が採用変革を成し遂げるために〜」をテーマに開催しました。
労働市場の概況 企業の採用活動(方針)と現実とのアンマッチ。
戦力的な採用アプローチ、変革がなぜ必要なのか?
有効求人倍率がリーマンショック以降、1.0を突破し、上昇を辿っている。また、人口の低下・高齢化社会等の影響で採用が非常に難しくなってきている昨今。こういった状況の中でも、大多数の日本企業はいまだ新卒採用を中心とした若手獲得、少ないパイの取り合いを続けている事、またその一方、55歳以上のシニア層の仕事不足の深刻になるなど、労働市場と企業の採用活動がアンマッチをくり返しており企業は採用の根幹から方針を見直す・変革が必要であるいうことを学びました。
フレームワーク・戦略的採用のホイール・モデル
この採用困難・競争の激化に対して、「募集・選抜」といった採用部分の強化だけでなく、会社は人材マネージメントシステムの全体でこの問題に取り組むことが重要であること。また、これを“採用の前提”→“採用プロセス”→“採用の成果”という三つカテゴリーに分割し、分析・検討が出来る“戦略的採用のホイール・モデル”を学びました。
人材不足への処方箋・構造型人材
具体的な対策としては、採用対象の拡大・処遇改善・業務調整を状況に応じて柔軟に繰り返すこと、また、人材不足を乗り切る方法として、採るだけでなく、やめさせない・活かすといった考え方が重要であることを企業の成功例(Netflixはエンジニアの休暇取得 無制限制度など)を通して、さらに理解を深めました。
講演いただいた中村様、田中様、そしてご参加いただいた会員様、一般来場者の皆様、ありがとうございました。
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