経営参謀を目指す人事プロフェッショナルの流儀!

第45回 2016年 5月30日(月)
経営参謀を目指す人事プロフェッショナルの流儀!
※GCDF継続学習証明書2h発行
講師プロフィール

株式会社HRファーブラ 代表取締役
元プライスウォーターハウスクーパース・パートナー
慶應義塾大学理工学部管理工学科卒、イリノイ大学経営学修士課程終了(MBA)
1999年3月から2014年6月まで、プライスウォーターハウスクーパースジャパンにおいてパートナーとして人事・チェンジマネジメント部門をリード。以前は、電機メーカー、外資系人事コンサルティング会社に勤務。
筑波大学大学院 ビジネス科学研究科 客員教授(2008年~2015年)
日本人材マネジメント協会幹事、CHO協会アドバイザー、The Japan HR Society Advisorなど歴任。
組織・人財マネジメント戦略に関わるコンサルティングに25年従事。
ビジネス戦略達成のための組織・人財マネジメント、考える組織の開発グローバル化時代のリーダー開発、M&Aにおける人事サポートなどに経験豊富で活力とイノベーションの生まれる組織と個の新しい関係を生涯の研究テーマとする。
コンサルティング実績は、人事戦略、人事ポリシー、人事制度の構築、グローバル本社組織設計、選抜マネジャー/リーダー研修(英語/日本語)評価者研修などの研修業務、組織再編や事業再生に伴う人事関連コンサルティング業務、組織風土の改革、日本企業の海外進出・グローバル化に伴う人事問題に関する調査・コンサルティングなど、幅広く組織人財マネジメントの分野に及ぶ。
また、その分野での論文・公演も多数。
「人事の潮流」(共著、経団連出版)
「新任マネジャーの行動学」(経団連出版)
「21世紀の“戦略型”人事部」(共著、日本労働研究機構)
他、組織人事に関わる論文・講演は、国内外において多数。
講師プロフィール

サトーホールディングス株式会社 CHRO (最高人財責任者)
1995年に三菱自動車工業株式会社に入社、工場人事に従事。
2003年に同社トラック・バス部門分社に伴い、新設された三菱ふそうトラック・バス株式会社へ移籍。
親会社のドイツ・ダイムラー社のもとで、グローバル人事制度や組織構造の導入に奔走。
同社人事・総務本部組織戦略部長、開発本部開発管理部長を経て、2010年12月に人事担当常務人事・総務本部長に就任。
2015年11月より、サトーホールディングス株式会社 最高人財責任者(CHRO)。
EVENT REPORT
経営の参謀を目指す人事・プロフェショナルの流儀
山本紳也氏
日本の労働人口の低下や世界各国のGDP予測をもとに日本企業の海外進出・グローバル化の必要性、危機的な状況を非常に論理的にわかりやすく説明していただきました。
この大変動の中で、今、必要とされている人材は、既存にない新しい仕事・役割に躊躇することなくキャッチアップしていける人
であること、また、日本人の英語アレルギーの深刻化、組織・個々のダイバーシティー化への間違った考え・認識の低さについてお話いただきました。
最後にこの問題山積みの状況の中で、人事は会社の戦略的なパートナーとしてプロジェクトを確実にやりきる体制を作る事がまずは重要だというお言葉に非常に感銘を受けました。
その後の江上茂樹氏を迎えてのお二人のディスカッションでは、江上氏が三菱ふそう社時代に経験されたドイツ・ダイムラー社との合併による急速な組織改編時のお話しを中心に、グローバル社会で活躍できる人材は、“新しいことを拒絶からではなく前向きに取り組める人”、Flexibilityの重要性さについてお話し頂きました。
さらに会社がビジネス・人事戦略を確実に作る・上手く管理する上でのポイントとして、実務部隊とは切り離した専門チームを設ける事、また、経営・人事部門はより多くの社員とできる限り対話して考えの違いを理解しながら、良い関係作りを永続的に行う事の必要性について、質疑応答等の中からご説明いただきました。
第一・二部ともに上がった、これから人事が取り組むべきキーワードとして、
・ 変化に躊躇する事なく、挑戦し続けられる人材の育成・採用
・ 経営陣を始め各組織と密につながった人事組織の設計
の必要性について改めて勉強させて頂きました。
ご講演いただいた講師の皆様、そしてご参加いただいた会員様、一般来場者の皆様、ありがとうございました!



