ミライを創るエンジニアとの出会い方
第57回 2016年 11月22日(火)
ミライを創るエンジニアとの出会い方
〜GCDF継続学習証明書2h発行〜
講師プロフィール
ウォンテッドリー株式会社 取締役CTO
1981年生まれ。東京大学理学部情報科学科を卒業後、同大学院にて情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の修士課程を修了。
2006年に外資系金融機関に入社しテクノロジー部門VPを経て、2012年4月よりWantedlyの開発・運営にCTOとして参画。
講師プロフィール
株式会社メルカリ HRグループ
NTTドコモに新卒入社、ドコモでは営業、人事、新規事業会社立ち上げ、その後に新規サービス企画を担当。
2015年より現職。メルカリでは採用を中心とした人事企画を担当。現在3児の父であり三男出産時には2ヶ月の育休を取得。
EVENT REPORT
第57回グローバル人事塾は「ミライを創るエンジニアとの出会い方」をテーマにWantedlyCTO川崎氏とメルカリ石黒氏をお迎えし、開催しました。
ウォンテッドリー株式会社 取締役/CTO 川崎 禎紀 氏
採用は会社というプロダクトを作る事業
ここでいうプロダクトとは会社のことだといいます。プロダクトがダメなら、どんなに広報やマーケティングをしてもダメ。顧客にとって魅力のあるプロダクトを作ることが重要になります。一方で、良いプロダクトだからと言っても勝手に売れていくわけではないので、顧客を理解し、購入してもらわなくてはいけません。エンジニア採用を成功させたい場合、エンジニアが顧客だとしたら、エンジニアにとって、魅力のある会社にすることが重要なのです。
中途でも「お試し入社」
Wantedlyでは、中途採用でもお試し入社、つまりインターンを実施しています。選考に時間がかかったり、忙しくて有給取得が難しい人は来られないというデメリットもありますが、入社後のミスマッチを防ぐため、必ず実施しているといいます。採用には特効薬はありません。まずは話を聞きに来てもらう、から始まり、会社説明、面接、プログラミングテスト、お試し入社経て、お互い合意したら入社となります。とても時間のかかることですが、このサイクルを愚直にまわしてくしかないのです。
株式会社メルカリHRグループ 石黒 卓弥 氏
クロージングまでが採用
採用フローの中では、入社してもらうことばかりに意識が行きがちですが、「入社しない理由を払拭」することもとても重要だといいます。給与条件、家族の意見、現職での慰留・・・など、入社しない理由をあげればキリがありません。そのような現象が発生した場合には、評価の仕組みを説明したり、家族の意見が問題の場合は自分の転職体験談を伝えることや、寄り添って話を聞くなどの工夫をしています。
採用ブランディングのポイントは「継続して発信すること」
BLOGやWantedly、Facebookなどを通じて、伝えたい情報を発信するのが重要なのは言うまでもありませんが、継続する事がポイントです。とても難しいことですが、日々会社でどんな事をしているのか、どんなメンバーがいるのを発信していくだけでも差別化になります。メルカリでは、経営陣も採用にコミットしているので、役員も含め全社員が発信し続けるという事を心がけた結果、全体の約9割のリファラル採用へと繋がっています。
「採用に特効薬は無い」という言葉がとても印象に残りました。特効薬が無いからこそ、採用は面白く、そして難しいのだと思います。パネルディスカッションも盛り上がり、いつも以上に内容の濃い2時間でした。
ご講演いただいた川崎さん、石黒さん、そしてお越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました!
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