ミッション!経営の原点
第42回 2016年 4月21日(木)
ミッション!経営の原点
講師プロフィール
元スターバックスコーヒージャパン代表取締役最高経営責任者。
リーダーシップコンサルティング代表。
1982年に日産自動車入社。製造現場、セールスマンから財務に至るまで幅広く経験し、社内留学先のUCLAビジネススクールにて経営理論を学ぶ。帰国後は、外資系コンサルティング会社、日本コカ・コーラビバレッジサービス常務執行役員を経て、2000年(株)アトラスの代表取締役に就任。3期連続赤字企業を見事に再生させる。
2005年には「THE BODY SHOP 」を運営する(株)イオンフォレストの代表取締役社長に就任。店舗数を107店から175店舗に拡大しながら、売上げを約2倍にして一躍脚光を浴びる。伝説の創業者アニータ・ロディックからの信頼も厚かった。
2009年、スターバックスコーヒージャパン(株)のCEOに就任。「100年後も輝くブランド」に向けて、安定成長へ方向修正。ANAとの提携、新商品VIA(スティックコーヒー)の発売、店舗内wifi化、価格改定の実行など次々に改革を実行し、業績を向上。日本に数少ない“専門経営者”として確固たる実績を上げてきた。2011年にリーダーシップコンサルティング設立。
UCLAよりAlumni 100 Points of Impactに選出される
(歴代全卒業生37,000人から100人選出。日本人は合計4名)
部下の心を1分で動かすマネジメントレターの秘密(角川書店)
「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方(サンマーク)
「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方(サンマーク)
ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由(アスコム)
スターバックスCEОだった私が社員に贈り続けた31の言葉(中経出版)
「今日こそ、会社を辞めてやる」と決める前にやるべき55のこと(経済界)
リーダーに贈る言葉1・2(セカンド・オピニオン)
EVENT REPORT
第42回の人事塾を、元スターバックスCEO、現リーダーシップコンサルティング代表の岩田松雄様をお迎えして開催いたしました。ベストセラーとなった著書「ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由」を読んだ方も多数参加し、雨の中であったにも関わらず、人事塾史上最大規模の参加者となりました。
選択というのは、何をしないかを決めること。
スターバックスにはサービスマニュアルはありません。ルールは一つ、「Just say Yes.」お客様が言うことに対して「Yes」というのがスターバックスの理念であり、ミッションです。マニュアルでは対応できない接客を実現し、感動経験を提供するのが、パートナー(従業員)の役割です。それをサポートするのが「サポートセンター」と呼ばれる本社。このようなシンプルなミッションが、スターバックスのパートナーの生き生きとした表情に表れています。スターバックスは宣伝はしません。それは、そこで働くパートナーが最大の広告塔だからです。
経営とは何か?それはミッションである。
企業の存在理由は、世の中を良くするためにあるというミッションであり、利益はそうするための手段に過ぎません。企業にとって必要なものは、ミッション、ビジョン、そして、パッションです。スターバックスは、ディズニーランドやリッツ・カールトンと同じく、感動経験を提供する企業です。では、個人のミッションはどのように見つけることができるのでしょうか。それは「情熱をもって取り組めること(好きなこと)」「世界一になれること(得意なこと)」「経済的原動力になるもの(何か人のためになること)」これらの3つの円が重なる部分がその人のミッションであるといえるでしょう。
本質において一致、行動において自由、全てにおいて信頼。
TOEIC300点の英語力から、UCLAのビジネススクールを卒業、さらにUCLA MBA卒業生37000人の中から「Alumni 100 Points of Impact」100人に選ばれたエピソードからは、「がんばれば、なんとかなる!」というメッセージや、日産自動車から様々な会社のCEOを歴任し、業績をV字回復させていくという、様々な場面でのエピソードを交えながらの話に、誰もが引き込まれました。また、「本質において一致、行動において自由、全てにおいて信頼」というドラッガーの言葉を引用されたことも印象的でした。講演後の質疑応答も盛り上がり、会後も名刺交換の長い列が続きました。参加者の皆様からは「もっと聴きたかった」との声もたくさん寄せられました。
講演いただいた岩田様、そしてご参加いただいた会員様、一般来場者の皆様、ありがとうございました。
※グローバル人事塾では、会員を募集しています!
詳しくはこちらからご覧ください。